ミイス主人公・一周目クリア総記


 クリアしました。クリアレベル55。かと言って、ラストのイベント入ってから5つくらい上がってますよ。戦闘多すぎっ。内容多いからいいんだけどねw
 フラノ日記と重複しますが、一周目のプレイレポ。
 一周目ということでまずは浅く広く、楽しく美学無きプレイをいたしました。いつもどーりめげさんの適当プレイです。
 

・歴史区分その1
 チュートリアル選択したら、ブラコンスタートに。冒頭で復活の真珠が3つも手に入ったので、オープニング終了後に全売却。こういう蘇生系アイテムが役立つのは大抵終盤であり、終盤には既にお金に不自由していないという経験則に基づいた行動である(勿論、ジルオールも例外ではありませんでした。さらにいうとこのゲーム、戦闘終了が早ければ早いほど経験値増えるから、行動消費してまで生き返らせる意味ないし)
 おかげで、序盤ではありえない大金持ちスタート。何の恥じらいも無く武器防具をカンカンする。武器は形状その2のソード。防具はネタでフルプレート。黒髪主人公だから似合わNEEEEEEE!!! でも隣の相棒が黒革HG半裸剣士だから、白鎧とのコントラストは良かったり。イベント時のグラフィックは最早笑うしかない。
 さてさて、オルファウスさんに自由な旅を言われましたので、あちこちぶらつきます。所々で炸裂するセラの妄言に爆笑しながらも、地道にギルドの仕事をこなす。半ば観光目的と化しているフラノの冒険ライフに即しているので、もっぱら引き受けるのは配達と護衛。戦闘のロード長いのも理由であるのは言うまでも無い。もう、本当に配達の日々。高経験値狙いで無駄に高難度の仕事を引き受けるから、フラノ一行は基本ステータスが常時呪われです。ロクシャの墨・呪われた杖・魔物の骨を持ち歩かない時はありません。半年くらいテラネ〜エンシャント〜ドワーフ王国を往復。気が向いたらお気に入りのアキュリュース、エルズ、ウルカーンまで遠征して、のんびり時を過ごす。なんかもう、リベルダム? ロストール? 何それって感じ。
 LV21になった頃に、なんか重要っぽい依頼がギルドから飛び込んでくる。一つは黄金の乙女像探索。もう一つは城塞都市探索。
 拠点がエンシャントだったので、とりあえず近場の乙女像からいくか〜と、死竜の洞窟へ。洞窟の奥底にある乙女像を取ってこいって依頼なのですが、現地に到着すると何かドラゴンの死骸が横たわってますよ。どれどれ調べてみるかと近寄ろうとしたら、後ろから来たアンギルダンというおっちゃんに止められました。アンギルダンさんは、かつてディンガルの将軍だったという経歴を持つ、有名な冒険者さんです。そんな高名な人が親切にも「その竜はまだ怨念が残ってて危ないよ。もう少し強くなってから挑みなさい」という台詞を残して去っていきました。そんなこと言われちゃうと、挑まずにはいられないよね、うん。というわけで忠告を無視してvs邪竜戦。何度か全滅しながらも勝利の糸口を発見し、我等がフェティ様の活躍(ひたすらデュエルスペル→ホーリー)で3ターン撃破。そしたら( Д)    ゜    ゜ ってくらいの経験値入って来ましたよ! レベル一気に25ですよ。うへぁ。
 その勢いに乗ったまま城塞都市に出向いたら、異次元飛ばされました。ヘンな魔物襲ってきました。勿論軽く撃退。奥まで出向いたら、ちょくちょく顔を合わせていたネメアさんに遭遇。敵さんは円卓騎士の一人らしい。むずかしげな話を聞いた後でリベルダムに飛ばされる。
 この一件で、なんと物語は予想だにしない方向へ。ネメアさん暴走の歴史区分その2へ進む。


・歴史区分その2〜ラスト

 ドラクエでいうロトさんが、いきなり竜王になっちゃいましたよな展開。予想外で面白い方です、ネメアさん。でも部下の人選はどうかと思います。ベルゼーヴァとか、カルラとか、もうちょっと見た目に気を使いましょう!
 というわけで、ネメアさんがディンガル皇帝を暗殺して帝位についちゃいました。しかも世界統一戦争を仕掛けはじめましたよ。やる事派手ですねえ。アルカナはフルキフェル=コロナ=アルドールですね。
 一方フラノ達はと言うと、ケリュネイアを名乗るハーフなエルフの女性から「闇の神器集めろや」な依頼を戴く。一応兄貴の手がかりも探しているのでokokしておきました。とりあえず分かっている神器の在処はウルカーン、ロセン、ロストールだそうな。ちょっとお客さん、このラインナップならウルカーンに行くに決まってますよw
 久々にウルカーンのBGMが聞きたくなって、のこのこ出向くフラノ一行。って、なんかネメア親衛隊と鉢合わせしました。なんか神器狙ってるそうです。ネメア親衛隊の面々は怨みのある人しかいなかったので戦闘上等!と思っていたら、神器を守って(?)いたウルカーンの族長さんが、闇に落ちてバケモノんなっちゃいました。立ち向かう親衛隊の面々はまるっきり刃が立たない様です。うへぇ、そんなのと戦うのか、嫌だなあ。しかし泣いても笑っても戦闘。いざ勝負……って1ターン撃破。フラノの一撃ですよ。めっちゃYOEEEEEEEE!! 親衛隊さん、こんなの相手にびびってるんですか。アンタら、屠っちゃいますよ。プレイヤーがやる気マンマンになってると、予期せぬ水入り。
 ネメアさんきたーーーーーーーー!!!!!
 ってかネメアさん!! アンタ仮にも皇帝なんだから、単独でこんな僻地まで遊びにきちゃ駄目ですよ! ブレカナのPCの如く大陸最強なのは分かってるけどさあwwwww
 激しくワンマンなネメアさんに萌えていると、よくわからんうちにディンガル勢撤退。うーむ。
 さてさて、この後も神器を探してあちこちぶらつきました。
 その間にノーブル伯になったりアキュリュースの傭兵に参加したり色々ありましたけど、今回は一応主軸しか追わないつもりなので、さわりだけイベントをさらっただけです。
 それで分かった事。歴史区分1でレベル25ってのは上げすぎらしい。
 なんだかんだでアーギルシャイアとの因縁も無事片付いたんですけど、あれだけ勿体つけて、勿体つけて、勿体つけまくったのに、弱!!!!
 ついでに補足すると、歴史区分2になっても、殆どフィールドはインビジで切り抜けてます。退治の依頼は積極的に受けるようになりましたが、それ以外では殆ど戦闘していません。……それでもバシバシレベルあがっちゃうみたい。ただし、精霊とスキルポイントは戦闘しないと上がらないので、注意が必要ですよー。
 あちこち冒険して話が進むと、細かい所でニヤリとする設定がはさまってるなぁと思います。イズキヤルの死に際の話とか、泣けすぎでしょ;;
 とりあえずたどった道筋を思い出すと、ロストールは第一次だけロストール側で参戦。アンギルダン南無。リベルダムは解放軍側で参戦。カルラの誘いはお断り。アキュリュースは傭兵として参戦したけど、その後結局落とされちゃったなぁ。アルノートゥンの蜂起は、ナッジが嫌い&あの街移動がマンドクセ('A`)なのでスルー。第二次ロストールは、ネメアを追っかけたので、知らない間にゼネテスとレムオンがさよならしてました。この二人はお気に入りなので、二周目で攻めます。あとツェラシェルも。
 二周目以降のプランが立ったので、あとはできるだけ触らずにクリアを目指しました。船が手に入ったら即座に闇の門の島へ。この時レベル51くらいかな。シャリがしゃしゃりでてきて、フラノさん脳内バトル突入。なんか破壊神ウルグとかいうのが御相手ですよ。見た目自分だけど。むしろウルグより自分のが怖(ry
 しかしやっぱりそこは偽物。ソルカウンター食らって1ターンでお釈迦ってました。あとは怒涛のラストバトルロードへ。一度しか面識ない上にシャリがむかつくので係わり合いにならなかったアトレイアさんが、ゼネテスとレムオンをゾンビに仕立ててけしかけてきます。何このレオナール展開。
 エルファスは、割と仲良くなってたんだけどやっぱりあ〜あって感じ。引導渡してあげたときの幸せそうな顔が救いか。
 竜王もなんとか撃破。ってか後半の敵は殆ど聖or闇属性なのでセラが役立たry


 エンディングは、予想通りといいますか、無事セラエンドです。ロイもつれてけば多分ロイエンドになるのでしょうが、キモ怖くて見れませんw 奴隷趣味の兄なんていらんわ!!
 セラは最後の最後まで(゜Д゜)ハァ?な奴でしたが、わかっていてセラエンドにした私は末期かもしれません。アッサリ過ぎといえばアッサリですが、色々補完できそうなEDなので満足です。かくして一周目クリア! 大体35時間くらいでした。

フラノの日記その6

 どうも。マゾで拘束趣味の兄と、ホモでシスコンな上に口先だけ剣士の恋人を持つ、英雄フラノです。
 なんか急に名乗りが物々しくなってて驚いたかしら。
 ええと、ぶっちゃけると……世界を救っちゃいました。ひとまずの旅の目的は達成。
 でまあ、村に戻る選択肢もあったのだけど……結局HG剣士と二人旅に逆戻り。まあ、かつての仲間たちは猫屋敷で呼び出させてもらいますけどね。
 語るには本当にいろいろな事があったわ。
 折角だから、箇条書きにでもして振り返ってみようと思うの。興味在る人は付き合ってね。


 歴史区分その1


 ゴブゴブ団とエンシャントの酒場で接触
「我等ゴブゴブ団、幸せを手に入れるために日々邁進するゴブ!」
「店主よ、ここは食べ物も用意できるゴブか?」
 やだ……すごくカワイイわ。フェティが猛烈に悪趣味だと批判してたけど、カワイイものはカワイイんだから、仕方ないわよねえ。
 あんまりカワイイから穏便に話し掛けようとしたら、私の事、聖杯を狙う悪党だと勘違いしたみたい。すぐに逃げられちゃった。
 その後も街道で何度も鉢合わせしたけど、完全にこっちを悪党だと思ってるみたいで、戦闘になっちゃうのよねえ。


 ゴブゴブ団のことが片付かないから、聖杯の件は手詰まり。
 かといって、生活の糧を得るためにも冒険者はやめられないのよね。
 なにげに4人の大所帯だから御仕事はきっちりこなすわ。
 ……ただし。私は一応元神官家のお嬢様だし、そこらのヤクザ冒険者みたいな手荒な真似は好かないの。すぐに月光を抜きたがるセラの馬鹿とは違うのよ。誤解でも、人様に後ろ指を指されるような仕事には手を出さないの。
 というわけで、清く正しく、配達や護衛業務だけで食いつなぐことにしたわ。腕を上げるには探索や魔物退治もしなくちゃ駄目だって聞いたけど、知ったことじゃないわね。オルファウスだって認めてるわ、これだって自由な旅の一つでしょ? 時々、山奥やら砂漠やらに探し物をしにいったり、行方不明の村人を助けたりとかしてるんだから十分じゃない。人助けって一番身になることよ?
 それなのに、セラの馬鹿が本当に馬鹿で嫌になるわ。


 探索の目的物を見つけたら「下らん使いだ。とっとと帰るぞ」
 たまに魔物を退治したら「フン、他愛もない。とっととry」


 黙れこのハードゲイ
 その下らん使いで宿代捻出してるのは私で、
 退治の敵を仕留めてるのはフェティだっての。お分かり?
 あぁ、ルルアンタちゃんは健気だから問題ないの。大事なのは態度よね。

フラノの日記その5 冒険稼業はヤクザ稼業


 閑話休題。今回は私の仲間たちとについて紹介することにします。
 旅先では、そりゃもう沢山の人たちと出会ったわ。
 何か知らないけど同行させてくれってお願いしてくるのもいたわね。
 でも私、あんまり冒険者の御仕事に乗り気じゃないから、パーティーは気が合う人と組んでいるの。戦力なんて二の次二の次。
 というわけで、現在のスタメンはセラ、ルルアンタ、フェティの三人。他の人は悪いけど、まったく連れまわしたこと無いわ。


 さて、折角だからそれぞれに自己紹介してもらおうかしらね。まずはルルアンタから、お願いね。
「はぁい、ルルアンタだよぉ。フラノはお友達で、恩人なんだぁ。だから、ルルアンタはフラノの役に立てるよう頑張ってるんだよぉ♪」
 可愛いでしょ。彼女はリルピー族の踊り子で、人間の子供みたいな容姿をしているの。ならず者に誘拐されそうになっているのを助けて、一人旅だって言うから道連れにならないって話になってね。
「うん、一人は慣れてるけど、やっぱり皆で一緒のほうが嬉しいんだぁ♪ フラノもそうだよね?」
 そうねえ。ルルアンタは可愛いし、残りの連中は見てて飽きないものね。これからもよろしくね。
「よろしくねぇ♪」


 はいはい、次いくわよ。フェティ、準備はいい?
「っていうか、何でこのアタクシがアンタなんかのお仲間紹介ッ☆に名前を連ねなくちゃいけないのよ!! アタクシは冒険者みたいなならず者でもなければ、アンタの個人的な友人でも何でもないんだから! そこのところ理解しておきなさいよ!?」
 相変わらずね。私も冒険者は嫌いだから、とっても気が合うと思うんだけど。
「ふん、確かにアンタは他の野蛮な連中とは一味違わなくもないわね。この高貴なエルフであるアタクシに認められたことを誇りに思いなさい」
 彼女が自分で言ったとおり、フェティはエルフ族なのよ。見てのとおり我がまま……もとい、育ちがいいものだから、あまり冒険には乗り気じゃないみたい。冒険エルフの祖として有名な長老に、旅に出ろって勧められたんですって。分かるわあその気持ち。御互い、勝手な身内には苦労するわよね。
「溜息ついている暇なんてアンタにはなくてよっ。アタクシに珍しくて胸躍るようなものを見せるのが約束だってこと忘れてないでしょうね! アタクシがいなかったらこんな貧弱パーティー、全滅のボロボロなんだから、しっかり励みなさいよ!」
 実際その通りだったりするのよね。ずーっと魔法系のソウルつけてたからとは言え、邪竜を一人で葬るくらいの使い手なんだから。
「そ……それくらい出来て当然じゃないの! アタクシは純血たるエルフなのよ!? 冒険でそこまで成長するなんて思ってなかったから、自分でもビックリ! だなんて思ってないわよ!!」
 そう(笑) まあいいわ、これからもその調子でお願いね。


 はいはい最後。セラ、貴方の番よ。
「下らん。こんな茶番に付き合っている時間はない。とっととアーギルシャイアの足取りを追うぞ」
 それは構わないけど、今の所何にも情報入って来て無いし、焦っても仕方ないわよ。
「……お前はほとほと呑気な奴だな。兄の事が心配なのではなかったのか?」
 お兄様が生きてるって太鼓判押したの貴方でしょ。……といいますか、良く考えたら入れ違いで村に戻ってるかもしれないとか思うのよ、私。そんな風に後ろ向きになるよりは、旅先でそのうち出会えると考えたほうがいいでしょう? 貴方との旅は退屈しないし。
「……こんな奴を連れて来たのは俺の見込み違いだったか」
 パーティーのリーダーは私って決めたでしょ。文句があるなら別行動でも構わないわよ……って言いたい所だけど、多分、たどる道は殆ど一緒よ? 折り合いつけてうまくやっていきましょうじゃないの。戦力的には、もう貴方と殆ど変わらない腕前よ。貴方の唯一認めた男の妹だものね。
「ロイも厄介な妹を持ったものだ。……良いだろう。お前の兄には妹の躾の悪さを咎めなければならん」
 上等。私もお兄様に、友人は選びなさいよって忠告しないとだわ。



 なかなかどうして、愉快なパーティよねえ。
 え? このメンバーで旅を続けている理由? そうね、HG剣士は成り行きだけど、他の二人は冒険者じゃないからかしら。
 だって、旅を始めてからであった私以外の冒険者って、フェティに喧嘩売ってたり、「金のためならなんだってやるのが冒険者だ!」とかのたまったり、HG剣士だったりでろくなのいないんですもの。オルファウスが「自由な旅を!」って言ってくれてるから旅は楽しんでるけど、冒険者を名乗るのが恥ずかしいわよね、これじゃ。

フラノの日記その4 森の猫屋敷の賢者様


 ソウルがブルーフレア→グロウファイターになったフラノです。なし崩しに旅立ってから、はや一ヶ月。ちまちまと仕事をこなしている内に、ギルドの職員や宿のおじさまに顔を覚えてもらえるくらいになりました。カリスマフリーターとして有名になるのって正直どうかと思うけど、悪い気はしないわね。
 お兄様探しの方も、ちょっぴり進展があったの。エンシャントからウルカーンに荷物を届ける依頼をうけて、移動する途中のこと。気に入った人にしか顔を見せないって有名な、迷いの森の賢者様と遭遇したの。……思い出すのも馬鹿馬鹿しいシチュエーションだったのだけどね。
 ウルカーンに続く街道を歩いている最中、いきなりセラが物陰に隠れて「待て、向こうから強い力を感じる」とか言い出したのよ。で、見てみたら、綺麗なローブの女の人が立っててね。何者かしらと伺っていたら、セラの馬鹿、いきなり刀を抜き放って襲い掛かったのよ? もう信じられないわ。貴方どこの山賊よ、と。
 そうしたら、ローブの人は転移の魔法を使っている最中だったみたいで、巻き込まれてセラと私は、迷いの森にある屋敷に飛ばされちゃったってわけ。屋敷に住んでいたのは、ローブの人とネモっていう名のブサイクな猫。ローブの方は、実は男の人で、迷いの森の賢者・オルファウスだったの。脳の足りないHG剣士が相変わらず喧嘩売ったりしたけど、オルファウスは三十枚くらい上手だからまったく意に介さず。おかげでセラ抜きで話をすすめることができてとても助かったわ。
 オルファウスのおかげで分かった事は、あの女、アーギルシャイアは破壊神の円卓騎士と呼ばれる十二の使徒の一人だってこと。その目的は、破壊神復活に必要な闇の神器の捜索だということ。今度狙っているのは『禁断の聖杯』というアイテムだろうということ。
 どうしてこんな詳しく分かるのかしらと思ったら、オルファウスの飼ってるブサ猫のネモ、彼は円卓騎士の一人『名前を知るもの』なんですって。詳しくは聞かなかったけど、オルファウスに退治されて猫の姿にされちゃってるみたいね。それにしたって、ネモって結構おせっかい焼きで話せる性格だと思うのだけど。破壊神の部下といっても、悪者とは限らないのかしら。よく分かんないわ。どうやら闇の神器は円卓騎士一人がひとつずつ持っていたものみたい。ネモの持っていたものが『禁断の聖杯』で、それは今、ゴブリンに盗られちゃって、エンシャントにあるんだって。なるほど、もともと所持品だったなら、詳しいのも頷けるわ。
 とにかく、目的の一つは出来たわね。お兄様は神器を守るのが使命だと思ってるのだから、やみくもに探すよりは神器を追ったほうがいいかもしれないわ。なんかアーギルシャイアに因縁があるっぽいセラも、『禁断の聖杯』を追う気マンマンみたいだし。せいぜい頑張ってよね、貴方戦力にしかならないんだから。
 親切にいろいろ教えてくれたオルファウスは、もう一個サービスしてくれたわ。彼の屋敷には転送装置がおいてあって、これを自由に使っていいって。具体的に何をするかというと、旅先で知り合った人たちを好きな時に呼び出したり、送り返したり出来るんだって。これをうまく使えば、大人数でわらわら行動しなくても、いつでもパーティーメンバーを入れ替えられるってわけ。同行してない連中も暇な冒険者だから、ほったらかしておけば勝手に腕を上げてくれるみたい。ためしにセラを武者修行にでも出してやろうかしら……だめね。あいつのつけてるソウルはSTRとVITしか上がらないマイティブロウだし。攻撃の全く当たらないパワー馬鹿に輪が掛かって帰ってくるのが目に見えてるわ。っていうか本当に見た目だけね、クールなのは……
 こうして、相棒よりずっと頼りになる協力者を得て、私たちは迷いの森を後にしたわ。このあとエンシャントで噂のゴブリンとご対面となるのだけど、それはまた次にお話することにしましょう。

フラノの日記その3  冒険者仮免許


 私はフラノ。ちょっぴり土属性が強めな剣士見習15歳。
 住んでいた村が焼き討ちにあったり、お兄様が行方不明になったりと色々あったあと、結局お兄様の親友を自称するヘソ出しロンゲ男・セラと一緒に旅立つことに決めたわ。もっとも、私はセラを信用しているわけではないけどね。あのアーギルシャイアとかいう露出狂のせいで帰る家もなくなってしまったし、お兄様の行方を探るには、お兄様とホモ達……もとい友人関係にあったコイツが役に立つと思ったわけ。この男、口が悪くてむかつくことこの上ないわ。でも、頭も悪いみたいだから、扱い易いと思うのよね。
 さて、ひとまず私達が腰を落ち着けたのは、ディンガル帝国の首都エンシャント。ディンガルは英雄ネメアを擁するとして有名な国家で、私も名前を聞いたことがあるくらい。でも今は、その英雄様に逃げられたみたいで、色々大変なようね。セラも「冒険者として身を立てるなら、自由都市リベルダムに行くべきだ」とか言ってるし。なら最初からそっちに案内しなさいよ、このグズ。そもそも兄を追う=冒険者として身を立てるという図式がセラの中で出来上がってるのがワケ分からないし。まぁ気が利かないセラは気が利かないなりに私の面倒をみてくれようとしてるみたいだから、従ってあげますけどね。
 とりあえず冒険者ギルドに顔を出し、登録を済ませておく。素行調査に魔法探知みたいなのをかけられたり。一応構成員の質には気を配っているみたいね。フリーターも気楽じゃないわ。セラが冒険者の心構えやらなんやらを教えてくれたけど、「街中では全員別行動が暗黙の了解」だそうな。……ナニそれ。自由行動は構わないけど、徒党を組むのはおかしくないんじゃない? もしかしてセラ、自分がお兄様にハブられてたから勝手にルールにしてるんじゃないでしょうね(プ
 ま、無理して一緒に歩いて楽しい相手でもないので、言われたとおり単独でエンシャントをうろついてみることに。まずは装備を整えないとだわ。鍛冶屋で武具を売ったり鍛えたりできるのよね。さてさて、何を装備しようかな。武器は愛用のソードのままでいいかしら。鎧はまともなのつけたいわね。精錬もしっかりしておきたいわ。問題はお金が無い事だけど……あら、こんなところにお父様が「いざという時に使え」と残してくれた復活の真珠が!!
 ……売却♪ ありがとうお父様、いきなり大金持ちになっちゃった。あ、怒らないでね。蘇生薬なんて使わなきゃいけない状況って、はっきり言って終わってると思うの。セラを起こしてやる気になんてならないし。それなら、そもそもピンチにならない状況を作ることに力を注ぐべきよね? 娘にすぐ後を追って欲しくなかったら、許してね、お父様。というわけで、鍛冶屋で全身鎧を購入&ソードの強度を上昇。ふふ、装備だけ見たら、まるでどこぞの騎士みたいね。カタチから入るってのも悪くないんじゃないかしら。さて、所持金も大分少なくなったし、お買い物はこのくらいにして……ギルドのお仕事とやら、受けてみますか。

フラノの日記その2 なしくずしに旅立ち、続


 ミイスの村に辿りついた私達を待っていたのは……想像通りで、想像以上の光景だった。
 平和とか退屈を絵に描いたような村のあった場所は、災禍という名の朱に塗りこめられている。降り注ぐ火花や横たわる熱した材木などに気をつけながら、私達は村の最奥へとひた走った。神殿に辿りついた私達は、すぐに嫌な予感が的中したことを知った。森で出会った女が、そこにいたから。
 女は人知を超える力を使うのか空中に浮揚していて、眼前に私達の父が持ち上げられていた。私達の姿を認めた女はいやらしく口の端を持ち上げ、お兄様を見やった。
「『闇の神器』は、やっぱり貴方の家にあったんじゃない。でもお家の人たち、どうしても私にゆずってくれないって言うもんだから……みんな殺しちゃった」
 あっさりと言う。女の浮かぶ足の下には、神殿を守っていた衛兵や、巫女達の動かぬ身体が転がっている。誰も彼も、私と毎日のように顔を合わせ、言葉を交わしてきた人たち。彼らは、もう、起き上がらない。
 あなたのせいなのね、お姉さん。……やだ、私、多分怒ってるわ。
 目が合った女は心底楽しそうに目を細めて、目の前に浮かぶお父様に向けて手を伸ばした。
 刹那の出来事だった。
 私が事を理解する間もなく、父の身体は炎に包まれて、その場から消えてしまった。
 そう、消えてしまった。
 燃え尽きたとでもいうのか。灰の一片も落ちてこないのに。何も無かったかのような空間があるだけなのに。
「うふふ……私の名はアーギルシャイア。破壊神の円卓騎士が一人、こころをなくすものと呼ばれているわ」
 聞きたくも無い自己紹介をありがとう。よく覚えておくわね。
 お兄様と一緒に、剣に手をかける。すると女は手を広げる動作を見せ、次の瞬間、虚空に闇の渦が巻いたかと思うと、見たことも無いくらい、巨大なバケモノが姿を現した。
 不自然に長い首、のっぺりしてる癖に分厚そうな皮膚、両の手のかわりについている大きなはさみ。
 あれも、魔物なの? あんなの、文字通り刃が立たないんじゃない……?
 あっけにとられる私を尻目に、女は空中で身を翻すと、もうひとつ小さな闇の渦を呼び出して、その中に姿を消した。
 残されたのは、目の前に立ちふさがる巨大な魔物。殺気のかたまりとでもいうようなそれは、今にも襲い掛かってきそうで、私は抜きかけた剣を解き放とうと、掌に力を込めた。
「……フラノ、ここは私が食い止める。お前は残った村人を避難させるんだ!」
 既に愛刀の『日光』を抜き放っていたお兄様が、私に怒鳴った。
 滅多に無い、お兄様の強い語調が、私の頭に冷静さを取り戻させる。
 でも、でもお兄様。確かに私は何の役にも立てないけれど、あいつの相手はお兄様だって……
「大丈夫だ。私が嘘をついたことがあったか? 兄を信じろ」
 お兄様の言ったとおり、お兄様が私に嘘をついた事は無い。そして、私がお兄様の頼みを断った事だって、一度たりともない。それは、これからも。
 私は頷くしか出来なくて、振り返りもしないで、地面を蹴った。


 村の入り口の広場にたどり着くと、生き残った村人達が、魔物に道を塞がれて立ち往生していた。
 ここで奴らを退けなければ、何のために逃げてきたのか分からない。私は足を止める事無く剣を抜き放って、魔物たちにむけて振り下ろしす。
 それを何度か繰り返す内、やがて害なすものはすべて排除されていた。
 村人達に神殿が襲われたことを伝え、逃げるように指示を出す。後続がないとも限らないから、私は彼らの最後の一人が森に消えるまで、炎上する村を背後に、その場に立ち尽くした。

ハマっちゃったよ。


 ジルプレイ記録。物凄い文章量になっております。フラノ日記は明日続きをUP、事情によりその二〜三までが穴抜けになりますが、補完はしばし待て。予想以上に大ハマりしちゃったので、腐女子的な内容が多くなると思われます。注意。しょぼイラストが完成したら、サイトのコンテンツに移動予定。


 現在の進行状況。


・一周目クリア
 主人公のスペック:フラノ 黒髪・全身鎧・片手剣・盾・バランス戦士
 ルート:ミイススタート 竜王ヌッコロ セラED
 攻略の指針:適当にワロスなプレイを。
 コンテンツ:ネメア即位直前までのフラノ日記。
       一周目プレイ総記。一周目キャラ録。
       セラとフラノのカップリング50の質問。完全ギャグ。


・二週目クリア
 主人公のスペック:アーリンダール 金髪・軽鎧・両手斧・属性付与AGI戦士
 ルート:黄金畑スタート 竜王ヌッコロ レムオンED
 攻略の指針:レムオンとエステル以外見えない。
 コンテンツ:二周目プレイ総記。二周目キャラ録。
       アーリルとレムオンのカップリング50質。甘い(;´Д`)


・三週目プレイ中
 主人公のスペック:ナタルマ 青髪・胸鎧・槍・MINオーラバトラー
 ルート:始まりスタート ネメアED・ゼネ&レム生存・ティアナ堕ち狙い。
 攻略の指針:ネメアEDの条件満たしつつ、浅く広く。