ウツダの日記

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その14

氷川の行方を失った俺は、イケブクロに戻ってきていた。 氷川の奴がナイトメア・システムでマントラ軍を攻撃したのは間違いない。マントラビルの地下牢に囚われた勇の身が、心配だった。 ターミナルを出て、駆け足で本営ビルへと向かう。 通路を抜け、本営に…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その13

4つ目のキーラをを入手した俺たちは、ターミナル前の台座の間まで戻ってきた。キーラを納めるくぼみに、今しがた手に入れたばかりの最後の一本をセットする。すると、室内が、いや、建物全体が鳴動を始めた。足元から強烈な機械音が響き、見ると、床に渦巻…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その12

マガツヒが絶え間なく流れる貯蔵庫を、ひたすらに駆ける。中枢部への鍵、キーラを求めて。 ……ヒジリに頼ったのは正解だった。俺達が中枢部だと思っていた部屋が巧妙に偽装されたダミーであると、あいつは見抜いていた。マントラの兵士達はニヒロ機構を完全に…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その11

マントラ軍本営ビルを後にした俺は、ギンザのニヒロ機構へ向かうことに決めた。結果的にゴズテンノウの思惑通りになってしまうのかもしれないが、元々一人ではニヒロ機構の門をくぐることすら叶わないのだから仕方がない。マントラ軍が攻め込むのに乗じれば…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その10

左右に設置された篝火が風にはためいている。足元を見下ろすと、柵や段差なんていう優しげなものは何もなく、つま先の10cmも先からは全てがゴマ粒大の地上。 ……とてつもなく高い…… 落ち込んでいるのに任せて物見台へと来てしまったが、「なんとなく」なんて…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その9

わが目を疑う俺を前に、巨像は自らをマントラの長・ゴズテンノウと名乗った。俺の目はゴズテンノウの巨体に釘付けだ。あのトールがNo.2に甘んじていたというのが良く分かる。こいつをぶっ倒して言うこと聞かせようと思っていたなんて、笑い話にもなりゃ…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その8

バイブ・カハに何度も叩き落されそうになりながらも最上階に到着。そこには一目で首魁の居室だと分かる、巨大な門がしつらえてあった。さて、いよいよ中にいるゴズテンノウとやらに直談判しなければならない。ニヒロ機構に進入する手助けを貰い、勇を解放し…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その7

ゴズテンノウに会いに、本営ビル60Fにやってくる。3Fあたりからエレベーターで一本だったので、殆ど苦労はしていない。直通エレベーター完備とは、マントラ軍の生活水準も侮れない。流石の悪魔といえども、やはりこの高さの移動は不便なんだろうな。 そ…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その6

ダンテと別れて数時間。俺と仲魔達はマントラ軍本営内で戦いに明け暮れていた。ダンテ戦で結構苦戦したからな。刃を研いで置かなければ、先の道行は厳しいものになると思ったのだ。ニヒロの悪魔は搦め手が得意だと聞く。そんな中で状態変化に弱い「カムド」…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その5

地上60Fからダイブを決める無茶な男でも、ダメージは確実に蓄積している。その事実に、俺の心は平静を取り戻しつつあった……クールだ、クールにいこうぜ。だが、そんな俺の思惑を見透かすように「赤いの」はニヤリと笑うと、颯爽と体勢を立て直して器用な…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その4

目の前には拳銃と大剣を携えた赤コートの男。赤い。なんつーか赤い。目も当てられないくらい赤い。何ていう格好だろう。恥ずかしくないのか。全身タトゥーの俺ですらも突っ込みたくなる。悪魔ならともかく、人間だもんな。まともな悪魔と変態な人間、付き合…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その3

決闘裁判から生還してしばらく、回復の泉で仲魔とたむろしていた。マガタマがいくつかスキルを吐き出し、仲魔も増えて、戦力が充実していくのを実感する。新たな仲魔やスキルが増えるたびに、どれを戦術の中心に据えるか迷ってしまうのが悩みの種だ。現在は…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その2

トールとネプチューンマンとハイレグの関係性について小一時間考察している間に、檻に入れられた。罪状は「よそ者がデカイ顔してうろついたから」らしい。コロンゾン(顔面しかない)を連れ歩いていたのが良くなかったのだろうか。確かに顔がデカイしな、こい…

真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス:その1

宇津田篠雨。東京受胎を生き残って早9時間。俺にぴったりの陰気な世界だと思ったら、出会う奴出会う奴気さくに話しかけてくる。鬱だ。リアクションに困るので一切口を開かないでおく。お使いを頼まれる。お構いナシらしい。 他人の言うことに従い続けていた…