お絵かきして思うこと。

 死神の証明の挿絵に着手し始めて一週間……完成品ゼロ、完成まで頑張れそうなの2枚。自分の集中力の無さがよく分かります。絵を描く事に一番大事なのって、モチベを持続出来るかどうかではないでしょうか。
 私は発想型で、道を歩いているときにふと「お!この構図はイカス!」とか思いつき、居ても立ってもいられなくなる事がよくあります。もうこうなると、他の何の作業も手につかなくなってしまい、早く机について作業に取り掛かりたい衝動にかられます。しかし同時に、私は集中力が散漫な人間でもあるのです。お絵かき用のツールを広げて、さぁやるぞ!とペンを走らせ──最初の数秒で萎えます。はい。
 絵描きならば誰でも体験している事だと思いますが、脳内イデアと出力されたラインのギャップが原因なのです(或いは、ペンタッチそのものにすら嫌悪感が!) 頭の中で描いていた像を紙上に落とし込むと、途端にあやふやで頼りなげな姿になってしまいます。「おかしいな、こんなはずじゃないのに」と慌てて脳内の像を確認すると、先程まであんなに自分を魅了していた一枚絵がモザイク状のタイルみたいになって、紙上のそれよりもっと曖昧な像だった事が判明してしまう。仕方ないので紙上で輪郭を決めようと筆を走らせ、気がつくと当初の予定とは全く違った、ぐだぐだでどーしょもない絵に……
 まあ、それでも楽しんだり、根性入れて続けられるのが、通常の絵描きさんです。なんと素晴らしい。一方、開始一秒でペイントソフトを閉じてしまうアフォがここにいるわけで、完ぺき主義者というと聞こえは良いですが、集中力が無いだけですね(うへぇ
 解決方法は、腕を上げるか、上手い下手に関わらず書き上げる精神力を身につけるか。あるいはその全部。頭の中で妥協せず細部までイメージを構築する力を鍛え、それを寸分たがわず紙上に落としこめる様に腕を動かす訓練をし、出来上がっていくラインを「その中で破綻がないように」修正する技術を覚え、最後にほんの少しの妥協を覚える。
 こんな風に書いてみましたが、理論にしちゃいけないんでしょうね、こう言うことは。素直に楽しんで絵が描けるのが一番です。
 とりあえず、久々に遠近法のトレーニングをして、真面目なアプローチに取り組んでみようと思ったわけです。成果は近日中に。