続・『LastScore』感想。

妹尾エンディング
 『文太』で語らう文吉と慎二。「色々と世話になったね」と告げ、お好み焼きの代金を置いて慎二は雑踏へと消えていきます。追っ手を退けたものの、慎二が脱走者であることは変わりません。このまま逃げ続ければ静一や縁者に再び害を及ぼす事になるでしょう。兄との再会を果たした今、慎二は組織へ戻り処断を受ける決意を固めていました。……が、その後慎二が組織の連絡員と接触をとれることはありませんでした。追っ手の気配もありません。慎二が状況を飲み込めずにいる一方その頃、喧嘩揉め事何処吹く風でいつも通り営業を続ける『文太』の灯りがレッドエリアの闇を照らしているのでした。客席には一人の大柄な男。文吉とこの人物の間で手打ちがあったことを慎二が知るのは、まだ先になりそうです。

大友エンディング
 一連の騒動について報告書を提出する大友。しかしその報告書の綻びを聡明な課長は見逃しませんでした。「──行方をくらましたその構成員について、本当に心当たりがないの?」 大友は微かにたじろぎ、そして上司に《真実》を告白します。その内容は、任務に私情を挟まない事で名高い大友らしくないものでした。自らの感傷を自嘲しつつ処断を待つ大友ですが、冴子の下した判断は予想外のものでした。──そもそもの捜査は問題無く遂行されており、ラッシュに関連した事件の解決は想定外のものである。よって、慎二については不問とし、週末までの謹慎処分のみとする。冴子は三本の指を立てて続けました。「以上の判断を下した理由は三つあります。ひとつは、同僚の不祥事にほかならぬ貴方自身がダメージを受けているであろうこと。ふたつめは、今の貴方は通常捜査を継続するのに感傷がすぎる傾向があること。みっつめは……週末の“カルテット”の演奏会、二人分席が取れているのだけど、興味はないかしら?」

楓with九龍エンディング
 (エンディングの登場人物は、楓PLに選択してもらいました。コネ持ってる奴全部と言われたときは度肝抜かれましたよ……)
 カルテットのラストライブ当日。クラブでは実に珍しい光景が繰り広げられていました。客席を見ると、どこかの企業のお偉いさんや政治家がいると思えば、アサクサを根城にするレッガーの親玉が雁首揃え、ブラックハウンドの名物課長も私服姿でワインを傾けています。そんな彼らを相手に演奏を披露するのは我等が“カルテット”……ただし一人サックスが多い。事情を知っている誰かが「これじゃクインテットね」と、可笑しげに呟きます。新メンバーとカルテットを引き合わせた少女・楓もボーカルとして特別参加。女が出てきた途端に某政治家が色めき立ったりします。掟破りな演奏に掟破りなメンバー、掟破りな観客と合わされば、何もかもヒートアップするばかり。そのうち客席と舞台の区別もつかなくなり熱いN◎VAの夜が過ぎていきます。
 そんな様子を眺める九龍大公は、手元でサンプルのレーベルを弄んでいました。
 「これは私の名前では売り出せないな」
 どこか満足そうな声音の呟きが、熱狂の中にとけこんでいきました。

 その後リリースされた“クインテット”の『LastScore』は、長い間ヒットチャートの上位でその名をみることができたそうです。


 ログがマジチャでやった前半部分しかないので大分改変されてますが、大体こんな感じのアクトでしたー。アフセはサクーッと済ませてしまったのでこれから詳細な感想書きまーす。
 まずPLへの感想。カウさんは行動指針の立て辛い導入だったと思いますが、積極的に情報収集してくれたので感謝。こちらの想定していたイベントを想定以上に盛り上げてくれました。朋昌さんはオフの時にも思いましたが、非常にRLとしてやり易いプレイスタイルの持ち主だと思います。PL側に一人は入れておきたい、場の回転が良くなる逸材ですね。ぎるさんは流石にGM慣れしているだけあり、先を読みつつ他PLを引っ張ってくれました。九龍が動いているときは、リサーチに対して何も心配しなかった罠w 最後、初N◎VAになるばずさんですが、OPとクライマックスしか出てこないNPC相手によくぞ盛り上がってくださいました。RLの見通しが甘くリサーチへの動機付けが弱すぎました、申し訳ないです。
 RLの方は反省点が多すぎて、何から書いていいやらですね。まず第一に事前準備がなってなかったことをお詫びします。アルシャやアリアンと同じ密度で考えていたら、いざシナリオをテキストに書き出してみると時間のかかることかかることorz 次はきちんと文書化してから開始の呼びかけしますね。あとは1シーン1シーン描写長すぎ!これは私が現在オフセ欠乏症になっており、オンセでも同じくらいの濃度であそびたーいというわがままに起因しております。ぎるさんがスピードに特化したRLを目指すそうなので、私の方はこってりRLでこのまま……ただし今回の反省を活かしてサクサクシーンを切れるようにします。自分の出てないシーンや、目的意識の薄いシーンばっかりダラダラやっても飽きちゃうもんねぇ。
 クライマックスのカット進行ですが、思って頼り緊迫した戦闘になってよかったです。リサーチ時点で敵のスタイルが全部割れなかったせいなのでしょうね。……神業の残り数分かってたら速攻畳み掛けられてたことでしょう。敵の簡単なデータですが、エロイ姉ちゃんことエリンはタタラ、マネキン●、トーキー◎で、ラッシュはチャクラ、カブトワリ●、イヌ◎でした。冒頭の《とどめの一撃》はラッシュによるもので、ラッシュが犯人と判明した時点でイヌとカブトワリ(しかもデグラ使用後)なのは丸分かりとなります。エリンの方は[静一を撃った犯人]という情報項目から正体を探る事が可能で、これもやはり《暴露》持ちなのが分かって一安心という。ちなみにラッシュの正体を隠していたのはエリンの《タイムリー!》です。つまり、敵側は即死系神業使い切っていて、地力で勝負するタイプなのでした。戦法はご覧になったので分かると思いますが、エリンが<改造><合成>でラッシュのライオットを強化し、<花吹雪><ガンフー>を叩っ込むのが基本です。防御面も<白兵>に対しては<インターセプト>で応戦。足りなくなったアクションランクをエリンが<人使い>で補うことになります。ラッシュはさりげに<呼吸>と<連撃>を持っていたので、生半可な攻撃を当てると範囲で反撃が飛ぶことになります。なので、最後に大友さんが全力でアタックしたのは正解でした。初撃で仕留められるだけの攻撃ぶちかますと、連撃がストップするので。データ面はこんなもので……それよりも戦闘中ロールプレイで無駄に盛り上がったのが楽しかったですw エリン狙いの妹尾&九龍によるエロエロトークに、大友VSラッシュのチャクラ対決。何気に威力的に一番恐ろしかったのは楓の<熱狂>でしたorz イリュージョンが災いしてダメージがずれてくれたわけですが、心底ほっとしたRLがここに一人。

 次回は前々からやるといっていた門外不出萌えアクトですが、今回の反省を活かして頑張ろうと思います。