ナイトーN◎VA

内藤列伝をN◎VAでやったらどうなるだろう。
本人がルールよく分かっていない部分があるので、それはそれ。
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その日、俺は一人マックでルールブックを広げていた。
店は日曜日という事で客が大勢いた。
向こうのテーブルには男が座っている、何故かこちらをちらちら見てくる。
買って来た新しいSSSを取り出そうとした時、その男が話しかけてきた。

男「君、中々やり込んでそうだね。よかったら卓に入らない?」
俺「なんのシステムですか?」
男「トーキョーN◎VAさ、ストリートでリサーチして殺人事件の真相を追うんだ。僕の他に4人
  いるから、君が入れば6人になる。欠員が出ちゃってね、代わりと言ったら聞こえは悪いけど・・・
  入りやすいシナリオのはずさ、どうかな?」

俺は少し迷ったが、午後の予定は特に決まってなかったので付き合う事にした。
ちょっとした探検気分だった、今思えば止めておけばよかったんだ。

                   〜続く〜


昼飯を食べるまで待ってもらい、準備をして5人と合流した。
成る程、他の4人も相当場数を踏んでいそうだ。

手持ちのカブトキャストで入って雑魚カードを回しながら進んで行った、特に何もなく順調だった。
そして、クライマックスに入った次の瞬間
一番先頭を歩いていたリーダーがいきなり横に吹き飛ばされたのだ。

何事かと思って見ると、そこには人二人分の大きさのチャクラが立ちはだかっていた。
寝起きだったらしく、不機嫌そうだ。

強そうだ、勝てるのか?ふと改めてメンバーのキャラシを見てみた
スタイル構成
カブト
カブト
カブト
カブト
カブト
カブト←俺)

               〜続く〜


・・・なんて事だ、何でカブトが6人もいるんだ。
今まで気づかなかった俺も俺だが・・・ていうか全員ブランチ:ナイトじゃないか。
腕が立つとか場数を踏んでいるとかそういう問題ではない、あきらかに人選ミス・・・

よく見ると装備もおかしかった
何で他5人は13ジェイソンを装備しているんだ?
その時、カブトBが叫びだした

カブトB「伝説の突き技!!ww<完全奇襲><影縫い>wwうはw投擲武器じゃないwww!!」

気が狂ったかと思ったが、どうやらこれで正気のようだ。頭痛がしてきた
俺は無事にナイトワーデンまで帰れるのだろうか・・・

                    〜続く〜


リーダーが俺に向かって言い放った

リーダー「Naitou君!<インターセプト>と<ディフレクション>を!!」

・・何で俺がお前らのサポートに徹しなければならないのか
自分で受けろと言いたかったが、一応リアクション宣言しておいた。

だが俺は気づいた

              〜続く〜


見ると敵ゲストは武器を持っていない
<ディフレクション>を組み合わせる必要があったのか、リーダーに問い詰めなければならない

俺「リーダー!リアクション宣言したのはいいけど、こいつチャクラですよ!?」

リーダー「えぇっ!何か言ったぁっ!!?」

リーダーはチェーンソーを必死に振り回していて聞こえないようだ・・・
でも全然敵に当たっていない、範囲で味方のカブトを巻き込んでいる
危なすぎる

                  〜続く〜


だが見る見るうちに敵ゲストは血で染まっていく
凄い、倒せるかもしれない!

だがよく見るとそれは全てリーダーの血だった
・・返り血かよ、というかこのままではリーダーが死んでしまう

俺は<インターセプト>を放ち続けた、プロットが切れた・・
チャクラを挑発したがこっちを向かない

                   〜続く〜

 
どうしよう、というか他のメンバーは何をやっているんだ?

見るとカブトBはさっきからずっとチェーンソーで突いている
特技でも何でもない、唯の<白兵>だ。
しかもひょろい、あれではトループひとつ潰せるかわからない。

カブトCは<交渉>でずっとプロットを切っている
以前はやったオレオレ詐欺程度の威力だろう・・・トループどころかエキストラも殺せるか怪しい

                        〜続く〜


カブトDは・・・
あぁっ!いねぇ!!あの野郎逃げやがった!!
・・・今度見つけたら後ろから撃ってしまおう

カブトE(他4人の内の最後)はチャクラの懐を探っている
俺「Eさん、何やってんですか!攻撃して下さいよ!」

カブトE「無理wwwwマネキンwwwwww」

                    〜続く〜


俺「リーダー!Bさん!Cさん、はどうかわからないけど、後Eさん!
  神業残ってるでしょう!?お願いしますよ!」

言ってから後悔した、ちゃんと神業を指定すればよかったと
いや頼んでも聞いてくれたかどうかわからないが

PTメンは任せろ!と言い放ち、敵は[抹殺]ダメージを受けた。

確実に予想出来た事だった・・・

                               〜続く〜


駄目か・・・ぐちゃぐちゃになった自分の姿が脳裏をよぎる

こうなったら最後の手段、<自動防御>しかない・・

俺はとっておき、<自動防御>を発動、チャクラの攻撃を一身に受けた。

だがプロットが切れた、さすがに1カットじゃ倒せない。

俺「俺の手札はもう限界です、次の人頼みます!」

PTメンは任せろ!と言い放ち、全員同じタイミングで<自動防御>を宣言した

                                〜続く〜


リーダーは相変わらず13ジェイソンを四方八方に振り回している、当たっていない

カブトBはいつの間にかクリスタルウォールに持ち替えている
カブトB「殴り盾最強wwwwwwwwww」
当たっていない

カブトCは単独で<交渉>を続けている
初期取得しか入ってないだろ・・・てか普通に攻撃しろ

カブトEは<愛の交歓>を俺に撃とうと背後で手札を読もうとしている。
思わず殴ってしまった

                             〜続く〜


俺はアクションランクを増やし、救命符を消費しながら弾丸を放つ。

しかしいかんせん攻撃に専念出来ない分致命傷を与えられない。

しかも相手は格上のゲスト、その上一人で戦っている様なものだ、勝ち目はない・・・

そしてついにカブトBが[気絶]した、<自動防御>のスートが合わなかったらしく
攻撃の対象になっていたからだ。
チャクラの矛先は俺に向けられた、いよいよ絶望的だ。

だがその時、逃げたと思っていたDが戻ってきた

                            〜続く〜


今更カブトが一人増えた所で戦況が良くなるとは思わない、むしろ足でまといかもしれない

俺「Dさん!どこ行ってたんだよ、もうこっちは修羅場だよ!」

カブトD「ごめん、本当のキャラシ取ってきた!」

Dはそう言うと、白く輝く歯と共に生身のデータを俺に見せ付けた

                            〜続く〜


こいつには何も期待出来ないだろう、チャクラの攻撃を銃で受けながら思った。

ふと、カブトCの<交渉>が達成値21をたたき出したのに気づいた。
こいつキー効果使ってやがるな

まてよ、キー効果?Cさんのキーはタタラだったのか?

俺「Cさん、タタラなんですか?」

                             〜続く〜


カブトC「そうだよ?」
精神戦を仕掛けながらCが答える

俺は駄目元で聞いてみた

俺「Bさん起こすだけの達成値出せますか?というか<医療>ありますか?」

C「あぁ、そんな技能もあったね。Bさんにしかければいいのかな」
そういうとCは<超スピード作業>を組み合わせだした。

                             〜続く〜

 
何と、<超スピード作業>を持ってるのか!
当たり前の事なのだが驚いてしまった。どうも感覚がおかしくなっているらしい

カブトCの治療→B

猫の手も借りたい状況だ、Bの腐れ剣術でも文句は言ってられない

・・・だが一向にBは復活しない
俺はBの死体を蹴飛ばしてみた

                        〜続く〜


俺「Bさん?達成値届きましたよ、起きて下さい!」

Bから念話(?)が届く

B「ごめん、間違って手札もプロットも全部捨てちゃったから寝てるwwwwwwww」

わざとだ!この野郎[完全死亡]食らいたくないもんだからわざとやりやがった!

治療のプロット消費分、戦況は悪化した

                              〜続く〜


リーダーは何故か上半身裸だ。さわやかなスマイルで13ジェイソンを振っている

カブトBは死んでいる。俺の《とどめの一撃》でとどめをさしておいた

カブトCはプロットが切れている、役に立たない

カブトEは誘惑しながら人使いだ。多少はマシか
俺に撃ち続けているのが気になるが

カブトDがいない・・あいつまた逃げたのか?
あたりを見回すと、物陰で<仁王立ち>待機しているDを見つけた

                        〜続く〜


カブトDは役に立っているようだ。
攻撃しないなら取って来た生身は何だったのだろうか、気になる。
・・げっ、Dさんの後ろに増援がいる!

俺「Dさん、後ろ後ろ!敵いるって!」

D「うはwwwごめんエンゲージwwwwwwwwww」

敵ゲストが二体になった

           〜続く〜


一体でも苦しいのに二体になった、救い難い馬鹿だ。

リーダーは相変わらずスマイルで13ジェイソンを振っている・・その刃先がチャクラの股間に刺さった
悶絶して倒れるチャクラ。神業か?
リーダーは満面の笑みだ、光る歯が眩しい。

だが残るは神業全快のカブトゲスト、いよいよカブトだらけだ。
いやナイトだらけだ、ゲストまで13ジェイソンを装備している。
ふざけやがって。

                   〜続く〜


カブトDがゲストの前に躍り出た、全裸で。

俺「Dさん、危ないっすよ!死にますよ!」

D「任せろ!」にかっと笑う。不安だ。
このセリフを吐く奴の行動は必ず裏目に出る気がする。

Dさんが生身をゲストに打ちつけた。
ゲストの体が5メートル程吹き飛ぶ

俺「!?」

                   〜続く〜

 
Dさんが凄い速さで<徹し><連撃><旋風撃>を繰り返している。勿論仲間にも当たる
危ない。リーダーが吹き飛んだ。満面の笑みで気絶している。

だが敵ゲストもぼこぼこだ、というか既に原型がない・・・

どこにこんな力が隠れていたのか。
正直戻って直ぐにやって欲しかった。

                     〜続く〜


ともあれ助かったようだ・・・その場に腰を下ろして息をつく

リーダー「ふ〜、そろそろエンディングに移行しようか。死人も出たし♪」

そこは笑うとこじゃないが、最早突っ込む気力もない

リーダー「じゃ、《脱出》するよ〜集まってね〜」

                  〜続く〜


こいつカゼだったのかよ!というか何で最初から《脱出》で回避しなかったのかと・・
問い詰めようとしたが体が動かない

リーダー「《脱出》発動!」
俺「あっ、ちょっとまっ」

・・残されたのは俺とBさんの死体だった。

                      〜続く〜


エンディングで俺たち5人は合流した。(Bさんは既に[完全死亡]だ)

アフセでで一悶着あった事は言うまでもない。
多分それはまたの機会に話す事だろう。
こうして俺と不思議なカブト達の出会いは幕を閉じた。

                      〜第一部完〜