ミステリブーム今更到来

 闇を引き継ぐ者 (角川文庫)
 十津川警部シリーズ初挑戦。ジャッカル相手にことごとく後手に回る警察陣にハラハラしつつも、後半は予想通りっつーかなんつーか、ジャッカルが油断しくさって解決できました。物足りない感じはあるけど、硬派な警察もので犯罪者を賛美するような展開には出来ませんな。悪役は悪役として描く、結構だと思います。
 作風は手堅い印象。文節ごとに句点が入るのが特徴の文体、ちょっと気になる。
 ジャッカルもそうだけど、最近この手の慇懃無礼な敬語キャラに萌えてる自分がいます。


 イーハトーブの幽霊 (光文社文庫)
 浅見光彦シリーズ初(ry おお、内田康夫氏の文体は非常に読みやすいです。吉村達也さんと内田康夫さんのはチェキしていかねばですわ。文体の心地よさって点だけで見ると乙一さんがダントツですがー(笑
 岩手県を舞台にした作品で、祭りや宮沢賢治を初めとする風土の描写が、臨場感あってたまらないです。
 主人公のキャラも、今まで読んだトンデモ探偵系に比べて受け入れ易くていいですねー。シリーズに好印象がもてたので、どんどん制覇していこうかと。
 でもあれかな、肝心のミステリの肝部分は、途中で解いて楽しむものじゃないかな。地道な身辺調査が多いですからねー。派手なトリックとかとは無縁です。


 後鳥羽伝説殺人事件 (角川文庫 (5976))
 浅見光彦シリーズ第一作。さすが第一作というかなんというか、半分過ぎるまで探偵が出てきません(爆 でも、前半の主役を務める野上さんがすこぶる好漢なので問題ないです。浅見と合流して二人三脚を始めた辺りからは、ガーっと面白くなりますね。
 イーハトーブが読み始めなのでよく分からなかった家庭像にも触れられていて、浅見に対する思いいれもひとしお。
 警察のお偉いさんに稲垣って名前が出てきて反応してしまうのはN◎VAラーのサガか。


 うちに一杯あるので浅見シリーズ読み進めていきますが、あれですね。何この模範的なフェイト●、トーキー◎、ハイランダー。今度まんま浅見なキャストでも作ってみようかねぇ、トーキー枠補充に。N◎VAで警察のお偉いさんってーとロクなのいないから、22本の牙設定で。